荒川研究室では、実世界からのセンシング技術とクラウドでのデータ処理技術、その間を結ぶネットワーク技術という情報領域の多様な技術を組み合わせ、人に寄り添うサイバーフィジカルシステム(CPS:Cyber-Physical Systems)、つまりヒューマノフィリックシステムに関する研究を行っています。

ヒューマノフィリックとは、人(human)と“友好”を意味する接尾語philicを組み合わせた造語で、「人と親和性の高い」、「人に優しい」という意味を表します。

室内照明が与える睡眠状態や
メンタルヘルスへの影響

著者 松尾周汰, 原嶋春輝, 荒川豊

研究室では、特に、センサ(IoT)と機械学習(AI)を用いた人の行動認識に関する研究を軸としており、その実現のために新しいセンサの開発からアプリケーションの実装まで幅広く実施しています。 その中で、オフィスを対象とした研究にも取り組んでおり、姿勢をセンシングする椅子の開発(大手オフィス家具メーカーと共同開発)、一般会社員を対象としたメンタルヘルスセンシング(延べ企業10社140名からデータ計測)、センサとの対話による鼓動変容支援システム、といった研究を行っています。

研究室全体を実験場として、ABW(Activity-Based Workplace)を体現し、立位姿勢で作業できるエリアや人工芝のエリアなど一般的な大学研究室にはない環境を構築しています。

その中で、Waldmann社のLAVIGOに出会い、この度、研究室全体をLAVIGOの評価実験環境へと進化させました。

 

荒川教授プロフィール

2001年 慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業
2003年 同大学大学院理工学研究科前期博士課程修了
2006年 同後期博士課程修了

博士(工学)、慶應義塾大学・助教、九州大学・助教、奈良先端大・准教授を経て、2019年より九州大学大学院システム情報科学研究院・教授。
センサによる行動認識から行動変容を含むヒューマノフィリックシステムの研究に従事。
これまで、IPSJ/IEEE-CS Young Scientist Award, Ubicomp/ISWC 2016 Best Demo Award含む、35件以上の賞を受賞。

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